Ashtakaプレス Type20S(Type-3)

クワガタカブト、マット菌糸詰め専用プレスマシン 

丸ラックφ20、シングルフレームタイプ 

 

丸ラック径φ20タイプ。

理論圧縮率、12倍。

最大荷重、400kg。(手押力、33kg時)

(丸ラック許容荷重、326kg。歯車許容荷重、200kg)

(許容荷重と言うのは、安全率が含まれます。越えて使用しても寿命が短くなるだけです。)

レバー本数6本。

ストローク、260mm2.3回転)
1回転当りの下がり量、113mm

回転中心高さ、352.5mm

重量、約8kg

 

φ68プレス部、付属。

 

ベース合板のサイズ、横300mmx縦450mm

レバーを外したマシン最小高さ、389mm

ラックを上げた時の最大高さ、622.5mm

レバーを上げた時の最大高さ、645mm

 

 

  

 

Type20Sは、使いやすさに特化したマシンです。

レバー6本で、重量も軽く、ハンドリングがすごくいいです。

大きなプレス部を使わない限り、詰め堅さも十分過ぎるほどあります。

たえず進化を続けていますので、少しずつ写真のイメージが変わっていきます。

もはや究極に使いやすいプレスマシンになってきています。

 

 

レバーへ19kgかけた時のプレス部の圧縮荷重が、約220kgになります。

メンテさえしてあれば、まず壊れることのない圧力です。

瞬間的な最大荷重は、350400kg行けると思います。

あくまでも計算の結果ですから、実機は製作精度等で、強度に差が出ます。

試されて壊れても保証はできません。

勢いよく回したり、偏った力を掛けたり、メンテを怠ると、壊れやすくなりますので、ご注意下さい。

力を入れて使用するほど、摩耗は進みますので、寿命が短くなります。

湿気の多い場所や、風の当るような場所に放置しておくと、サビやすくなります。

長期間、保管する場合は、黒い部分に油を塗り、ビニール等で包んでの保管をお勧めします。

 

 

オプションの簡単な内容です。

 

φ53プレス部。

φ68プレス部。

φ88プレス部。

800省プレス用ガイドパイプ。

神長さんPP800省プレス用φ76平プレス部。
神長さんPP800省プレス用φ762令穴空け付プレス部。
神長さんPP800省プレス用φ763令穴空け付プレス部。


ガイドパイプはType-25S30T用より背が低くなります。

 

 

 

いろいろなプレス方法で、単位面積当りの圧力を計算してみました。

ハンドプレスやすりこぎを使って30kgで押したとします。

すりこぎ(直径30mm)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4.2kg/平方センチ

ステンレス製ハンドプレス(直径40mm)・・・・・・・・・・・・ 2.4kg/平方センチ
ドリルスタンドを改造した安価なマットプレス機(直径60mm)・・ 3.0kg/平方センチ

 

Ashtakaプレスを使って、許容圧縮荷重の200kgで押したとします。

(許容荷重とは、安全率が含まれますので、この2倍くらいまでなら大丈夫です。)

Ashtakaプレス(直径53mm)・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9.1kg/平方センチ

Ashtakaプレス(直径68mm)・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5.5kg/平方センチ

Ashtakaプレス(直径76mm)・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4.4kg/平方センチ
Ashtaka
プレス(直径88mm)・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3.3kg/平方センチ

 

レバーなど回転部分が鉄製ですから、サビやすくなっています。保管には注意が必要です。

材割等、プレス部の端に力のかかるような使い方はしないで下さい。

所詮は個人のハンドメイドです。細かい傷は入りますのでご了承ください。

 

 

Ashtakaプレスの出来るまで。

Ashtakaプレスは、いろんなことを模索し、今の形状に仕上がっています。

方式もテコレバー式、チェン式、ベルト式、ラック&ピニオン式と並行で考えました。

それで最も小さく、軽くできそうだと思ったのが、ラック&ピニオン式です。

コスト的には他の方式の方がいいものもありますが、使い勝手を最優先にしました。

三階松さんのマットプレスも参考にしたし、ボール盤も参考にしたし、・・・。

中身の基本構成は、まったくゼロから検討しています。

材料ひとつ、ボルト1本取っても、選んだ理由があります。

強度もバランスを考え、最も命となる歯の部分を守るため、それ以外の構造をやや弱くしてあります。

機械設計屋にとって、木材との接合が、最も苦手とする所です。

しかも、合板と言う性質上、層に寄って強さが変わりますから、どうやっても正確な計算ができません。

ゆえにスペース的に許される範囲で、強度の必要ない構造をと考えました。

長い期間での劣化で歯車の摩耗はありえます。

これはメンテによる差が大きく出ます。

オイル切れで動かすと、応力集中を起こしやすいので、歯が欠け易くなります。

必要な強度を満たしながら、コストを押え、いかに軽く作るか、相反する要素ではありますが、何を優先するかをかなり悩みましたね。

機械工学だけじゃなく、人間工学も無視できません。

自動運転で動くマシンなら考える必要がないことですが、このマシンは人が直接操作するものです。

力が入れやすい構造なのか、体勢に無理はないか、持ち運びに不便はないか、考えることはいろいろあります。

逆に運転し続けるマシンじゃありませんので、精度を落としてコストダウンした所もあります。

押える体勢を少しでも楽にするために、レバーの数を増やしました。

 

このように検討と妥協を重ねた末、Ashtakaプレスの現行機が完成しました。

結果的に、許容圧力約200kg、理論圧縮率12倍、重量約8kg、レバー数6本となっています。

Type-1の時はもう少し軽かったのですが、コストダウンを進めた結果、現行機は少しの重量増となっています。

Type-2までは、理論圧縮率が10倍でした。

作業性を考えると、もっと軽くしたいと思いつつ、コストは安くしたい、強度は維持したいと、考えると、これ以上は難しかったですね。

 

たかがプレスマシンですが、中身の濃さは分っていただけたでしょうか。

機械系のお仕事の方なら、言わなくても分かることでしょう。

逆にもっと専門的な説明がしたいくらいです。

さすがにそこまで書くと、専門用語と数字の羅列になりますから、専門外の方には思い切り引かれることは目に見えていますけどね。(笑)

 

以上、よろしくお願いします。

 

価格を知りたい方は、PCブログメールフォームより、HN又は名前、都道府県名、メールアドレスを記入の後、申し出て下さい。

単なる市場調査くらいに思って、気楽にどうぞ。

 

申し出るだけでは、注文にはなりませんので、ご心配なく。

製作開始前の正式な注文時に、不要なら断わっていただければ結構です。

 

よろしくお願いします。

 

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